富士フイルムは、現在を「第二の創業期」と位置づけ、写真フィルムという圧倒的なコアビジネスを持った企業から、新しい複数の強い事業で成長し続ける企業への転換を図っています。
当社は、精緻な化学反応をコントロールするファインケミストリーにはじまり、メカトロニクス、オプティクス、エレクトロニクス、ソフトウエア、そして各種の生産技術など、多様かつ独自性の高い専門技術を保有しています。これら先進・独自の技術を土台に、液晶ディスプレイ用フィルムなどの「高機能材料」、診断機器や医薬品、機能性化粧品、サプリメントを中心とする「メディカルシステム・ライフサイエンス」、印刷版材料や機器の「グラフィックシステム」、テレビカメラ用レンズやスマートフォン用カメラモジュールなどの「光学デバイス」、デジタルカメラやデジタルプリント、フォトブックなどの「デジタルイメージング」を重点事業分野と定め、積極的な設備投資、M&A、研究開発投資を推し進めています。
成長分野と位置づける高機能材料分野においては、液晶ディスプレイ用フィルムなどの既存製品に加え、タッチパネル用センサーフィルムなど高機能化ニーズにこたえる競争力のある新製品の投入により事業拡大を図っていきます。メディカルシステム・ライフサイエンス事業領域では、従来のX線画像診断システムや医療ITシステム、内視鏡に加え、機能性化粧品、サプリメントや医薬品の開発を進め、「予防」「診断」「治療」の領域をトータルにカバーする総合ヘルスケア事業として、当社を支える大きな柱の一つに成長させていきます。デジタルイメージング事業では、レンズ交換式プレミアムデジタルカメラやフォトブックなど付加価値の高い製品の提案を今後も行っていきます。
当社独自のユニークな保有技術のポテンシャルを、写真文化の維持発展は勿論のこと、もっと幅広い分野に応用展開し、新たな製品、ビジネスの提供を通じて、人々の生活の質の向上に寄与していきたい。これが、当社の企業活動のベースとなっている企業理念です。先進・独自の技術で私たちが世に送り出す製品・サービスにご期待下さい。
当社は、新たな価値を生み出すために、社会の要請や期待にお応えしながら、常に変化に対応できるグローバルエクセレントカンパニーを目指してまいります。
皆さまの変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。